Geany 1.31のWindowsにおける文字入力か表示の不具合
故あってWindows7にテキストエディタのGeanyを入れた。
最新版は1.31であり、公式サイトからWindows向けのバイナリをダウンロードできる。
インストールは特に問題なく*1、普通に起動できる。
ところがいざ文字を打ってみると、
英数字を打ってるはずなのにいわゆる半角カナで入力されていく。
別にかな入力モードとかになっているわけではない。
にも関わらず「A」を押すと、いわゆる半角カナで「チ」が表示される。
この現象はどこかで経験した覚えがある。
そうだ、GTK+まわりで前に出会った気がする。
Geanyはユーザインタフェイス周りにGTK+ライブラリを利用している。
GTK+って何?食えるの?なWindowsでも使えるように、
Windows向けのGeanyインストーラにはGTK+の実行時環境も付いており、
インストールオプションでインストールの可否を選択できる。
相性とかもあるだろうからGeanyが使うGTK+は同梱品を使うのがいいだろうと思い、
そのまま同梱のものをGeany本体と一緒に放り込んでいた。
もしかするとGTK+の実行時環境絡みかと思い立った。
面倒くさいので以下のようにして対処してみた。
Geanyの公式サイトには過去の版も置かれている。
新しいものから順に遡ってサイトからダウンロードしていき、
同梱されているGTK+のバージョンを確認したところ、
geany-1.31_setup.exe => GTK+ 2.24.31 Runtime Environment geany-1.30.1_setup.exe => GTK+ 2.24.31 Runtime Environment geany-1.30_setup.exe => GTK+ 2.24.31 Runtime Environment geany-1.29_setup.exe => GTK+ 2.24.28 Runtime Environment
だった。
そこで、Geany 1.29に同梱されているGTK+ 2.24.28を利用させてもらうことにする。
(1) インストールしていたGeany 1.31を一旦アンインストールする
とりあえずインストール前に戻しておく。
本当はインストール時や起動時に作られた設定が残ったりしてはいるが気にしない。
(2) Geany 1.29をインストールする
これはGTK+の実行時環境を入れるのが目的なので、
インストールするものは必須項目のGeany本体以外にはGTK+の実行時環境だけ。
(3) Geany 1.31を1.29と同じ場所に上書きインストールする
インストーラ起動時に「Geanyが既にインストールされているけど消すの?」と聞かれるが、
消されると元も子もないので削除はキャンセルで。
このインストールでは(2)とは逆にGTK+実行時環境を間違って入れてはいけない。
それ以外の項目は適宜必要に応じて。
これでGeany 1.31 on GTK+ 2.24.28になった(んじゃないかなあ)。
とりあえず起動する。今度は普通に英字を打てば英字が入るようになった。
日本語もちゃんと打てている。
使用時間が短いのでまだ判断できないが、今のところは使えているみたいだ。
実際のところ何が根本の原因なのか全く調査していない。
OSその他の環境にも依存しているだろうし。
というわけで以上のやり方はad hocなものであり物ぐさなものでもある。
次のリリースで直ってればいいですねえ(他力)。
*1:オレオレ証明書付きインストーラだが