C/Donati

1858年、安政の大獄と同時期に現れた彗星はこの年、大獄の数ヶ月前にイタリア人のDonatiにより発見された彗星である。
とても美しく明るい彗星だったようで、これぞまさに彗星という感じの絵が残されている。写真にも撮られているようだ。
尾の長さは60度、つまり空の半球の三分の一の角度にも及ぶものだったという。
幕末にはこの彗星以外にも大きな彗星がいくつか現れている。
まあ彗星の有無に関わらず吉事も凶事もあったりなかったりするわけで、
地上の情勢とは無関係にこういう後世に残るような天文現象は見てみたいものだ。