VirtualBoxで共有フォルダをマウントできない

VirtualBox 4.3.10がリリースされてから一週間ほど経ったのでアップグレードしてみた。
特に緊急性を要するものでなければリリースされて一週間ほど待つのが常になっている。

VirtualBoxにはWindowsをホストにUbuntuをゲストとした環境を構築している。
デュアルブートで起動するWindowsとUbuntuがメイン環境なのだが、
Windows使用時にUbuntu上で行いたいちょっとした処理や、
破壊的になりかねない試験的なことをUbuntuに対して行うときにVirtualBoxを使っている。

さて、新リリースの4.3.10だが、自分の環境ではホストとゲストの間の共有フォルダをマウントできなくなった。
VirtualBoxでshareという名前の共有フォルダを非自動マウントで設定しており、
これを必要に応じてホームディレクトリ下のshareというサブディレクトリにマウントしている。

$ ls -F
... share/ ...
$ sudo mount -t vboxsf share share

ところがアップグレードしたところマウントできなくなった。
原因候補を色々とmountコマンドが並べてくれるけど、
起こりうる原因を列挙した固定メッセージに過ぎないのであまりうれしくないような。
とりあえず最初の原因候補、マウントしようとしたファイルシステムをmountコマンドが理解できない(wrong fs type)から探る。
……原因分かった。
共有フォルダに使われるファイルシステムタイプの機能を供給する/sbin/mount.vboxsfのシンボリックリンク先/usr/lib/VBoxGuestAdditionsが存在しなかったのだ。
まさにmountコマンドがファイルシステムvboxsfを理解できないのがマウントできない理由だった。
自分の環境、そして多分デフォルトではGuest Additionsは/opt下にインストールされるので、

$ sudo ln -s /opt/VBoxGuestAdditions-4.3.10/lib/VBoxGuestAdditions /usr/lib/VBoxGuestAdditions

で/sbin/mount.vboxsfが指している/usr/lib/VBoxGuestAdditionsをGuest Additionsのライブラリの実体へのシンボリックリンクとして作成した。
これで問題なく今までどおりに共有フォルダをマウントできるようになった。
これは多分4.3.10のGuest Additionsのインストーラのバグだろうと思われるが、
何か自分だけの環境に依存する問題なのかもしれない。
まあすぐに解決したので致命的なものでないのなら原因はどうでもいいや。